底地売却で相続税対策

底地売却で相続税対策

 

1ケ月前、父が急逝し相続が発生したのですが5千万円程の相続税の支払いが必要となりましたが、土地はあっても現金がありません。しかも、土地は土地でほとんどが借地になっています。土地を売りたいのですが、底地でも売れますか? 別に何か良い方法はありませんか?

 

相続税は、相続が発生した10ヶ月以内の申告・納付が決められているため、準備期間が十分にあるわけではありません。早急に対策を考える必要があります。考えられる方法としては

(1)国に物納する

(2)底地を業者に売却する

(3)仲介会社を利用し売却する 等の方法が考えられます。

底地を物納することも考えられますが、底地の物納が認められるための審査は厳しく、一般的にはとても困難だと言われています。まず、検討すべきは(2)(3)の底地を売却することになります。

 

借地権が付いている土地:底地は売却価格が安くなってしまいます。

底地を買い取ってもその土地上には建物があり、第三者が住んでいます。            

ですから、売りにくい上に価格も非常に安くなります。多分、銀行も融資はしないでしょう。

 

ただ、買取り業者なら買うかも知れません。建物付きの借地権は地代も安いですから、地代を目的として買われることはまずありません。

収益物件として考えていますから、立地条件や地代の状況などが大きく影響してきます。

 

底地でも価値のあると判断されれば、買う人は現れます。

特に投資家などは買取り価格よりも収益が出そうと判断すれば、買い取ります。

 

いくつかの不動産業者の「不動産なら何でも買い取ります」との広告を見たことがありませんか? 買取り業者は、不動産市場に出てくる前の物件か、何か訳ありで売買市場では売りにくい物件や、売り急ぎしている物件にターゲットを絞っています。

早急にお金が必要としている方々でしたら組み易いでしょう。買取り業者は沢山の不動産業者の中でもプロ中のプロです。少しでも安く買い取り、転売して儲けを増やそうと、かなり安い価格で交渉してくるでしょう。

 

買取り専門業者に買い取ってもらうだけが解決策のすべてではありません。

少しでも高く売ろうと思ったら、仲介業者を利用するのも一つの手段です。

仲介業者であれば自社で買い取るわけではなく、あくまで仲介なので公平な立場で買取りの話を進めることができます。投資家などの良い買取先を知っている場合があります。

 

売却は一発勝負です。売却は如何に少しでもお金を残せるかが最大な命題です。        

 

底地は持っていても価値が少ないので、この際、底地を半分位で処分するか、あるいは、いっそのこと全てを一括で売却してしまうことを考えるのも良いかもしれません。

底地のすべてを一括で売却すれば、1つ当たりの売却よりも買い手がつく可能性は高いです。

そうすることでなかなか支払えない相続税の足しになるかもしれません。

できるだけ、価値の高い不動産は手放さないように進めるべきで、優先して底地から売却するほうが良いでしょう。むしろ底地を整理できる良い機会かもしれません。


仮に、底地を全部処分し、相続税を納付しても黒字になるようであれば、違う不動産を購入して資産運用するのも良いかと思います。完全な所有権物件(底地や借地権ではなく)に変えることで、価値の高い資産に変えることも可能です。

 

底地でも売れるケースはありますし、思った以上に値段が付く場合もあります。

それには、良い買い取り業者か仲介業者に出会えるかがポイントになります。

一つの業者だけではなく複数の専門業者に相談比較することをおすすめします。



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