※本ブログは前編・後編に分かれています。
突然ですが、あなたはお店を出したいとします。
お店を作る工程で、あなたの中にある選択肢は2つです。
①何もないまっさらな状態から全ての内装を手掛けたお店
②居抜きで引き継いだ内装に、補修や必要な装飾を加えて仕上げたお店
あなたならどちらを選びますか?
■「居抜きだから」の先入観の囚われ
新しくお店を出店する上で
「新装か、居抜きか」という問いは、もはや定番になりつつあります。
そして、
「できれば新装がいいのだけれども予算の問題で・・・」というお悩みも、鉄板です。
一般的に新しいお店を始める時は、お店の内装等をすべて撤去してある店舗(=
スケルトン状態)で出店するのが「普通」です。これら何も設備のない、まっさらな箱状態の賃貸物件を
「空(カラ)の状態の店舗」=「空(カラ)店舗」と呼びます。
事実、カラ店舗で開店するのが多く、居抜き店舗での開店は少数派です。
ですが、ここで勘違いをして頂きたくないのが、
カラ店舗=良い、居抜き=良くない、
カラ店舗=成功、居抜き=失敗
という図式は、何の根拠もない、ただの刷り込まれた
「固定概念」ということです。
居抜き=マイナスイメージ?本当にそうでしょうか?
カラ店舗だから成功できて、居抜きだと失敗するということはありえません。
飲食店経営においての成功は、店舗が新しい、古いとは関係がありません。
きれいな新装店舗で成功できないお店は山ほどあります。そして同様に、中古の居抜き店舗でもお客さんが絶えない繁盛店になっているお店も山ほどあるのです。
そもそも、お店に入店してくるお客さんは、新装店舗だから、居抜き店舗だから、ということにはほぼ100%こだわりません。
「え~?ここってオシャレだけど、カラ店舗で一からお店を造ってないんだぁ~...じゃあここでご飯食べるの、やめよう?」
なんて話の展開、イメージできますか?(笑)
重要な下見を兼ねた建築デザイナーさんたちの会合なら頷けますが、一般の「お腹が空いた」「一杯飲みたい」人達は、いちいちそのようなことを基準に今日の夕飯を食べるお店は選びません。そのような基準があれば、そもそも「居抜き売買」というシステムすら生まれないはずです。
では、彼らは一体何を基準にお店選びをするのか。
もう皆さまならとっくにお分かりだと思います。
そのお店の提供するもの、料理・お酒・接客(店内の雰囲気も含め)です。
■美味しい料理、心地よいサービスにお金を払う
人は、よほどの変わった人で限り、美味しいものを食べたいし、美味しいお酒を飲みたい。そしてそれらをさらに美味しいと思わせてくれる、お店の雰囲気、接客サービスをお店側に求めます。その分の対価として、「ごちそうさまでした!」とお代を置いて帰られるのです。
決して、
「あぁ~~、実に良い造作を見させてもらったよ!これがカラ店舗から仕上げたお店か、うん、いいね。これからも一層内装に磨きをかけて、僕たちを楽しませてくれよ!あ。2号店をやるときは、絶対に中古の居抜きなんてダメだぞ~。そんなことしたら、もう二度とお店には来ないからな!」
なんていう思惑はありません(笑)。
その証拠に、居抜きで起業したオーナーさんを特集した書籍などには、その後大成功を納め、今でも常連客を惹きつけて止まないお店が数多く掲載されています。彼らは、決して内装云々でお客さんを獲得したわけではありません。フレンチやイタリアンの有名レストラン、日本料理店、割烹など。今こそ名の知れた人気店でも、元は居抜き改装からのスタート、というケースは結構あるのです。
そのような繁盛店では、お店を入手後に内外装にはそれなりに資金を掛けて手を加えていることが多いので、傍目にはこれが元々居抜き店舗からの開店なのかどうかは見分けはつきません。
もちろん、居抜き店舗というものは内装工事をしてから何年も使用しているので、汚れやキズもそれなりにあるはずです。それなら、その汚れや傷んでいる部分を直してあげればいいだけの事です。
店舗の内装というのは、ちょっとした工夫でガラリとイメージが変わるもので、あまりお金を掛けずとも、居抜き店舗の欠点を見事にカバーしながら魅力的に見せることができる改装のプロはたくさんいます。彼らプロと相談をしながら無理のない予算範囲でイメージに近い改装をし、しばらくたって時間や資金にゆとりが出始めたタイミングで、最終的な段階まで少しずつ仕上げていけばいいのです。
居抜き店舗をどのようなお店に変身させるかは、活用する人のアイディアひとつです。
居抜きだからどうこうというのは、はっきり申し上げて素人的な考え方です。
重要なのは、新装店舗でも居抜き店舗でも、
そこに来てくれるお客さんに「どのような価値を提供できるか」ということです。
次回は、今回の続編で
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不動産の駆け込み寺
結不動産情報ネットワーク
居抜き担当: 金城
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