コロナ禍の最中、お店を経営されているオーナー様方にとっては、想像を絶する苦しさが続いていることをお察し致します。金銭面もさることながら、これからの不安を抱えた心労のご負担もかなり深刻なものです。
何とか、皆さまの生活が安定する日が一日も早く訪れることを願ってやみません。
今回のブログでは、居抜きにまつわるお話の中でも、お店を「閉める」前に考えてほしいことを綴っていきたいと思います。
■店舗経営者にとっての「開店」と「閉店」
「あのお店が閉店するらしいよ。」
一般の人からすると、ちょっとした日常の話題のひとつにしか過ぎないことも、当人である店側にとっては大違いです。
だんだん経営が苦しくなってきた
お店のスタッフが確保できなくて休めない
最近、体調が良くない
家族のために、そろそろ職業を変えたい
きっかけは、実に様々でしょう。
とある時、ふとした時に「閉店」という言葉が頭をよぎり、頭の中でイメージをしてみて、そうしよう・・・いややっぱりよそう・・・と何度も何度も考えを行き来します。それほど、お店を閉めるということは店舗経営者にとってこの上なくデリケートな事柄なのです。
しかし、考えてみればそれもそうです。
自営業と遠い人ほど分かりにくいものですが、新しくお店を開こうとするとき、オーナーの多くはその見積もり額に驚く人がほとんどでしょう。そう、“お店を持つ”という行為は、自分で予想していた以上に資金が掛かってくるものなのです。おそらく、当初「300万円くらい掛かるかな」と考えていた方にとっては500万円ほど。「500万円くらいあれば賄えるだろう」と考えていた人にとっては、800万円以上掛かった・・・など。開業に掛かる多くの運転資金をカバーするため、ほとんどのオーナーは多額の借金をして自分のお店を開店しているのが事実です。
では、一方で逆の時はどうでしょうか。
お店の造作を解体するとき。つまり、もうお店を閉店しますよ、という段階でいくらほど掛かると思われるでしょうか?
■苦しい閉店の先にある、苦しい出費
「そもそも苦しくてお店を閉めるんだから、いくらも用意できるはずないだろう!」
「一から何かを作るんじゃないんだ。そこにあるものをただ取り壊すだけでそんなに掛かからないだろう」
いいえ、残念ながら違います。
店舗の面積・内装の内容などにより異なりますが、解体費用は一般的に坪単価3万円程と言われています。ということは、お店の大きさが30坪程度であればおよそ100万円ほど掛かる計算になります。
通常、お店を新規でオープンする際には、どんなに小さいお店でも総額500万円は掛かるといわれていますから、費用も時間も掛けて仕上げたお店に、さらにお金を掛けてそれらを取り壊していく工程には胸も懐も痛みます。しかしこれは契約書や法律上のルールですから、契約書を交わして入居したのなら原状回復義務は果たさねばなりません。そこに、胸が苦しいだの懐が痛いだのの話は、残念ながら家主にとっては全く知った話ではないのです。
■再出発に向けての有効手段
もしもあなたが今、閉店・退去に掛かってくる費用に一切困っておらず、スケルトンもなんのその!とお考えになれるゆとりがあるのであればそれに越したことはありません。もう今回のブログでお伝えすることも何にもございません(笑)本当はそれがベストです。
しかし、ここまで当ブログを読み進めて頂いているということは、少なくとも何かご自分の中に当てはまるもの、引っかかることがあるということだとお見受けします。
では、ここから本題の、店舗の「居抜き売却」による費用回避のお話に移るとしましょう。
居抜きとは、
・店舗を閉店する人
・これから開店する人
両者に利益のある設備売買の総称です。
居抜きの店舗売却は、まず、閉店する側に「得」になります。
そして、その得の連鎖が次に開店を考える方にも繋がります。
本来、店舗物件というものは、退去時に「スケルトン返し(原状回復)」が基本です。そのため、契約を終える際は、造作した内装をすべて解体(撤去)した状態でそのお部屋を出なければなりません。しかし先ほども触れたように、退去する際もタダで退去、とはいかないのが店舗の賃貸借契約です。迷って退去を決めたあとも、自分で造った店舗内外の造作の解体、撤去、機材の残リース清算と、考えなければならないことは意外と多く、それらの解決のほとんどにお金が掛かってきます。
言葉は厳しいかもしれませんが、
「苦しい先に決めた閉店の、さらに先にある、最後のとどめの出費」です。
しかし、諦めずにまず考えてみてほしいのが、居抜きによる造作の売却です。
これが店舗オーナー様を救う最後の救済措置になるのです。
居抜き売却の広告を出している間は、これまで通りお店を開けて営業し続けることが可能です。
自分のお店を営業したまま次の引継ぎ手を探し、条件をまとめ、新テナント側に譲渡することができれば・・・。
頭を悩ませていた、解体・撤去・リース残の悩みからも早期に解放されます。
どうしよう、どうしよう、と時だけが経ち、何もしないまま閉店してしまえば何十万と出ていったかもしれない費用が、あなたの手元に残るのです。そのお金を手に、次の目標へ向かうのも良し、しばらく休暇を取って身体の調子を整えるのもいいでしょう。
いずれにせよ、金銭的にも精神的にも、新しい再出発を志す者としてこれほどに助かることはありません。
では、実際に居抜き売却を決めたあとは何をすればいいのか。
次回は、居抜き売却を決めたあとに立ちはだかる、
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不動産の駆け込み寺
結不動産情報ネットワーク
居抜き担当: 金城
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